毒をもつ特定外来生物「ヒアリ」狭山市でも発見。物流の発展とその陰。

by i Sayama事務局
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ヒアリ 狭山市

南米大陸原産で特定外来生物にも指定されている毒と針をもつアリ「ヒアリ」が狭山市内の倉庫で発見されました。埼玉県内でヒアリの発見が報告されたのは今回が初めて。中国広東省からの貨物で7月11日に東京の青海ふ頭に運ばれ、狭山市内の倉庫に移送された積み荷の中にヒアリの女王アリが発見されたようです。すでに死んだ状態で発見されていて、倉庫周辺で生体は確認されていないとのことです。

ここ数年で首都圏と地方に伸びる高速道路をつなぐ「圏央道」が開通し、狭山・日高インター周辺には急速に大手物流倉庫が立ち始め、空港や海港からの物流が発展しました。インター周辺ではコンテナ運搬車両や大型トラックの出入りも激しくなっています。また周辺の地価は上がるなど狭山市に良い影響を与える一方で、貨物船や航空機などで届く積み荷に交じり外来生物などが狭山市内に到来するリスクも高まっています。

すでにセアカゴケグモなども埼玉県内で確認されていて、今後も特定外来生物に対する注意が必要です。

ヒアリについての知識を持っておきましょう

ヒアリは毒性の高い針を持っており、ヒアリに刺されるとやけどのような激しい痛みに襲われます。人が死に至る場合はめったにないようですが、刺された際にアレルギー症状により死に至る場合があるようです。日本には生息が確認されていませんが、中国や台湾など日本に近く、多くの物流が行きかうエリアからの侵入が警戒されています。

ヒアリの巣は在来種の巣と形が大きく異なる特徴を持っています。巣は土を盛った「ドーム状」につくられるアリ塚になり、畑や公園、草地などに直径25cm~60㎝で高さが15cm~50cmのアリ塚が見られたらヒアリの可能性が高いということです。在来種でアリ塚を形成するものがいないため、このような形状でアリの出入りが確認されたらまずヒアリで間違いないということです。

より詳しいヒアリに関する情報は環境省が作成したヒアリに関する資料をご覧ください。

https://www.env.go.jp/nature/intro/4document/files/r_fireant.pdf

ヒアリを発見したら!

環境省では、ヒアリを発見した際には地方環境事務所に通報するよう呼びかけています。狭山市エリアで発見した際には関東地方環境事務所(さいたま市)に通報しましょう。

関東地方環境事務所(さいたま市中央区新都心11-2 明治安田生命さいたま新都心ビル18F)

TEL : 048-600-0516