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寒さが増す季節となりましたが、現在、インフルエンザが全国的に異例の速さで流行しており、狭山市を含む埼玉県内でも感染拡大が続いています。
特に今年は、例年より早い時期に「流行警報」が発令されるなど、強い警戒が必要です。狭山市民の皆様におかれましても、ご自身やご家族の健康を守るため、改めてインフルエンザの最新情報と予防対策をご確認ください。
⚠️ 【重要】インフルエンザに伴う「異常行動」に警戒を
インフルエンザは高熱や体調不良に伴い、患者が意図しない行動(異常行動)をとることがあります。これは抗インフルエンザ薬の服用の有無にかかわらず、インフルエンザ自体が高熱による熱性せん妄を引き起こすことで発生します。
特に、未成年(10代以下)の患者が、発症後おおむね2日間以内に以下の行動をとることが報告されており、転落や飛び出しなど重大な事故につながる危険性があります。
報告されている異常行動の例
- 突然走り出す、部屋から飛び出す
- 興奮して意味不明な言動をする、幻覚・妄想のような症状が出る
- 窓を開けてベランダや屋外に出ようとする
異常行動による事故を防ぐための緊急対策
インフルエンザと診断されたら、薬の服用の有無にかかわらず、特に発熱直後の2日間は、患者の安全を確保するために以下の対策を徹底してください。
- 見守りを徹底する: 患者を一人にせず、目を離さないように付き添ってください。
- 危険な場所の施錠: 玄関や部屋の窓、ベランダに通じるドアに鍵をかけ、患者が容易に開けられないように対策をしてください。
- 寝る場所の配慮: 窓やベランダから離れた、安全な場所で休ませましょう。
今すぐ実践できる!インフルエンザ予防の4つの柱
1. 💉 予防接種(ワクチン)
予防接種は、発症を予防したり、かかった場合の重症化を防ぐのに最も有効な手段の一つです。
- 早めの接種を推奨: まだ接種がお済みでない方は、かかりつけ医や市内の医療機関へお早めにご相談ください。
- 対象者: 特に重症化リスクの高い高齢者、基礎疾患をお持ちの方、小さなお子様は接種を強く推奨します。
2. 🧼 基本的な感染対策の徹底
- 徹底した手洗い: 石鹸を使って30秒以上かけて丁寧に洗いましょう。
- 咳エチケット: 咳やくしゃみが出る場合は、マスクの着用やティッシュなどで口と鼻を覆いましょう。
- うがいの習慣: 帰宅時や人混みから戻った際は、うがいをしましょう。
3. 🌬️ 適切な湿度と換気
インフルエンザウイルスは低温・低湿度の環境を好みます。
- 加湿: 加湿器などを活用し、室内の湿度を50~60%に保ちましょう。
- 換気: 定期的に窓を開け、室内の空気を入れ替えましょう。寒い時期でも、1時間に数分程度の換気を心がけてください。
4. 💪 体調管理と休養
免疫力が低下すると感染しやすくなります。バランスの取れた食事と十分な休養をとり、体力を維持しましょう。
👩⚕️ 発症してしまった場合の対応(狭山市・近隣の医療機関)
インフルエンザは急激な発熱(38℃以上)、頭痛、関節痛、筋肉痛などの全身症状が特徴です。
- 早めの受診: 症状が出たら、無理せずかかりつけ医や最寄りの医療機関に連絡し、指示に従って受診してください。
- 安静: 症状が改善しても、他人に感染させるリスクがあるため、学校や職場が定めた出席・出勤停止期間を守り、安静に過ごしましょう。
- 水分補給: 脱水症状を防ぐため、十分な水分と消化の良い食事をとりましょう。
市民の皆様一人ひとりの予防対策と、異常行動への警戒が、地域全体の安全と健康を守ることにつながります。ご協力をお願いいたします。
