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狭山市内の商店の店頭や家庭でおひな様が見れるようになりました。3月3日のひな祭りを迎えると、例年では春の訪れも感じさせられますが、今年は2月に2回の大雪に見舞われた狭山市にはまだ雪が残る場所が多くあり、また今後の雪の予報なども見るといつもと違ったひな祭りのようにも感じます。
ひな祭りは、家庭の女児の幸せや健やかな成長を祈願する節句の一つで、桃の節句や上巳の節句とも呼ばれます。元々は家庭内の穢れを人形に移し、川や海に流すなどの風習から、ひな壇に飾るという節句に移り変わってきました。今でも川に流す流し雛の風習が残る地域もあります。
ひな祭りでは、菱餅やひなあられ、白酒なども飾り、ちらし寿司などを食べる風習もあります。これも健康を祈願する意味がこめられており、例えば菱餅は「菱形」で「緑、ピンク、白」の3色ですが、菱とは水草の事で、菱形の花や実をつけ非常に繁殖力が強い事から子宝に恵まれる女児を祈願して菱餅を飾ると言われています。色は緑は長寿を意味し、春のよもぎをイメージし、ピンクは桃の節句・魔除けの色として知られ色づけに「くちなし」が利用されます。白はヒシの実の色でこれは血圧を下げる効果などもあるようです。菱餅は形や色に子供の健康長寿の意味が込められたものになっています。ちらし寿司なども、そもそも寿司は「寿(ことぶき)を司(つかさど)る」として演技が良く、豆や海老、れんこんなどの縁起のよい食材が入っている事からも好んで食べられるようになっています。
節分に恵方巻きが手に入れられなかった人も多かったようです。ちらし寿司のご準備はお早めに。