【特集1】誰もが自分らしく働けるまちへ 〜障害者雇用の現場と地域で支え合う「わたし色の未来」〜
狭山市では、障害の有無に関わらず誰もが安心して暮らせる「地域共生社会」の実現を目指し、互いに支え合えるまちづくりを進めています
。 9月の障害者雇用支援月間にあわせ、市内で自分らしく働く方々の姿や、それを支える事業所・企業の温かい取り組みをご紹介します
1. 現場で輝く「働く喜び」〜就労継続支援B型事業所の取り組み〜
社会福祉法人 新(あらた)が運営する「中新田自立スクエア」や「かふぇ・れんげ草」では、一人ひとりの体調やペースに合わせた就労支援が行われています。
- 焼き鳥班・田中 涼さん 週5日(9時30分〜15時)勤務し、焼き鳥の串打ちやつくね作りを担当しています。最初は難しかった作業も練習を重ねてスムーズにできるようになり、施設内のキッチンカーでの販売やイベント出店でお客様から「おいしかった」と喜んでもらえることが一番のやりがいになっています。働く中で「以前は苦手だったあいさつが自然と身に付いた」と自身の成長を実感しています。
- かふぇ・れんげ草・小林 健太さん カフェでの案内、ドリンク・デザート作り、盛り付けなどを担当しています。店内でお客様に気持ち良く過ごしてもらえるよう、お冷の配慮など細やかな接客を意識しています。「おいしかったよ」と声をかけられることや、仕事の仲間との会話が日々の楽しみであり、接客を通じて自分の言葉を自信を持って伝えられるようになりました。
2. 誰もが能力を発揮できる環境づくり 〜株式会社アドバンスの事例〜
狭山市北入曽にある株式会社アドバンスは、1992年に株式会社コーセーの特例子会社として設立され、化粧品の製造・充填・梱包などを手がけています。全従業員118人のうち46人の障害のある社員が活躍しています。
- 働きやすい職場環境の工夫 バリアフリー化はもちろん、聴覚障害のある社員とのコミュニケーションにタブレット端末の文字変換を活用したり、製造ラインのモニターに写真付きの注意事項を表示するなど、誰もがスムーズに作業できる環境を整えています。
- 安心のサポート体制と社員の声 現場経験の長い社員が務める「ジョブコーチ」2名や「障害者生活相談員」6名を配置し、写真付きの手順書を用意して段階的に業務の幅を広げられるよう支援しています。
- 根本 遥香さん(入社9年目): エア洗浄や梱包を担当。「自分で働いたお金で一人暮らしをしたい」という目標に向け、検品作業に集中して励んでいます。
- 川崎 翔さん(入社6年目): フィルム包装や検品を担当。任される作業が増えたことにやりがいを感じ、休日に同僚とカラオケに行くなど和気あいあいとした職場で多くの友人ができました。
3. 一人ひとりに寄り添う狭山市の就労支援
障害者雇用促進法では、事業主に対して一定割合の障害者雇用や差別解消、必要な配慮を義務付けています。障害特性を強みとして生かすことは、企業にとっても貴重な戦力の確保や職場環境の改善、生産性向上につながります。
狭山市では、就職をゴールとせず長く働き続けられることを重視し、次のような伴走型支援を行っています。
- 自己理解と準備: 聞き取りを通じて本人の強みや配慮事項を整理し、「自己紹介シート」の作成を支援。
- 就職活動の伴走: 企業見学、職場実習、履歴書作成、面接練習をサポート。
- 就職後のフォロー: 定期的な企業訪問で仕事の様子を確認し、当事者と企業の双方が安心して働けるよう環境調整を実施。
働くことは、単に業務をこなすだけでなく、地域でのつながりを広げ、日々の暮らしや人生を豊かにすることにつながります。障害のある方が自己理解を深めて適職に就くこと、そして企業側が理解を深めて一人ひとりの力を生かせる環境を作ることが、誰もが安心して働けるまちづくりの第一歩です。
【特集2】地域でつながる支え合いの輪「子ども食堂とフードバンク」
地域の中の身近な居場所として、子どもたちが無料や安価な料金で食事や交流を楽しめる「子ども食堂」が市内で活動しています。
また、食品ロスの削減と生活支援を兼ねた「フードバンクさやま」では、企業や家庭で余った食料品を引き取り、支援を必要とする個人や子ども食堂、障害者支援事業所などへ届ける活動を行っています。
- ご家庭でできる支援「フードドライブ」 家庭で余っている食料品は、総合子育て支援センターや児童館など市内23カ所に設置されたフードドライブの回収拠点へ寄付することができます。
- 資金面での協力 ボランティアや食品提供だけでなく、資金面での支援を行う場合は社会福祉協議会で寄付を受け付けています。
7ページに、市内で活動している子ども食堂について、見やすくまとめられています。二次元コードから詳細情報が確認できるようになっていますので、利用と支援に活用いただけます。
【注目】いざという時に命を守る「水害ハザードマップと事前準備」
狭山市でも9月に入り長雨が続き、身近な河川の氾濫などが気になる毎日です。今年に限らず、近年増加している台風や局地的な豪雨に備え、日頃から自宅周辺の水害リスクを把握しておくことが大切です。
- 自宅のリスクをチェック 水害ハザードマップを活用し、自宅がある場所に浸水想定や土砂災害の危険がないかを事前に確認しましょう。
- 避難行動の判断(在宅避難という選択肢) 避難所へ向かうことだけが避難ではありません。自宅が危険区域外にあり、「想定される浸水の深さより高い部屋がある」「水や食料などの備蓄が十分にある」といった要件を満たしていれば、自宅に留まる「屋内安全確保(在宅避難)」も可能です。
- 防災情報の入手先を事前登録 災害時に素早く情報を得られるよう、市のメール配信サービスや公式SNS、防災行政無線の音声自動応答サービス(フリーダイヤル:0120-81-3804)などをあらかじめ登録・確認しておきましょう。
【知っておきたい市政・暮らしのトピックス】
- 狭山市名誉市民 大野松さんの逝去 埼玉県議会議員や狭山市長、衆議院議員などを歴任し、地域や国政の発展に大きく貢献された狭山市名誉市民の大野松さんが、令和8年8月7日に90歳で逝去されました。誌面では、長年にわたる功績をたたえるとともに、謹んで哀悼の意が表されています。
- 令和9年度 保育所(園)・幼稚園・学童保育室などの入所受付がスタート 令和9年度に向けた保育所(園)、認定こども園、幼稚園、学童保育室などの入所(園)・入室申込書の配布や受付が10月から順次始まります。現在入所待ちの方も改めて令和9年度分の申し込みが必要となりますので、対象となるご家庭は市公式ホームページや各窓口での配布開始日をご確認ください。
👇 広報さやま9月号の全文(PDF・ウェブ版)をチェックして、正確な情報を確認しましょう!
