狭山市での生活に欠かせない「西武鉄道(西武新宿線・池袋線)」ですが、2026年3月14日(土)より運賃改定が実施されることが発表されました。
日々の通勤・通学やお出かけで電車を利用されている狭山市民の皆様にとって、交通費の変動は気になるポイントです。今回の改定で運賃がいくらになるのか、定期代はどう変わるのか、そして特急レッドアロー等の料金はどうなるのか、その詳細をまとめました。
2026年3月14日から運賃改定スタート
西武鉄道の発表によると、新しい運賃が適用されるのは2026年3月14日(土)の始発からとなります。
今回の改定は、近年の利用客数の減少に加え、ホームドア整備などの設備投資、電気代や人件費の高騰に対応し、今後も安全・安心な鉄道運行を維持するために行われるものです。
気になる改定内容!初乗りや定期代はどうなる?
今回の改定では、初乗り運賃の引き上げや定期運賃の改定が行われます。一方で、一部据え置きとなる料金もあります。
初乗り運賃は169円へ
現在、ICカード・きっぷ共に初乗り運賃は157円(鉄道駅バリアフリー料金含む)ですが、改定後は169円となります。
- 改定前:157円
- 改定後:169円
- これまで加算されていた「鉄道駅バリアフリー料金」は廃止され、運賃本体に含まれる形となります。
通勤・通学定期券も値上げへ
定期券についても改定が行われます。全体的な改定率(値上げ幅)は以下の通りです。
- 通勤定期:平均 11.9% の値上げ
- 通学定期:平均 10.0% の値上げ
これまで通り定期券を購入予定の方は、更新時期の金額にご注意ください。
特急料金・座席指定料金は「変更なし」
狭山市駅から西武新宿駅への通勤や、所沢・飯能方面へのお出かけに便利な特急(レッドアロー号・ラビューなど)やS-TRAIN、拝島ライナーですが、これらに乗るための特急料金・座席指定料金は変更されません。
運賃(乗車券部分)は上がりますが、特急券部分は据え置きとなるため、快適移動の選択肢はこれまで通り活用できそうです。
なぜ今、運賃改定なのか?
今回の値上げには、大きく分けて3つの背景があります。
- 利用状況の変化:コロナ禍を経てテレワークが定着したことなどにより、通勤定期の利用客数が減少しており、今後も以前の水準には戻らないと見込まれています。
- 設備投資の必要性:ホームドアの整備や踏切の安全対策、自然災害への対応など、安全を守るための投資が必要です。特にホームドアは東飯能以遠の山岳区間を除く全駅への整備を目指しています。
- コストの増加:電気代の高騰や、人材確保のための人件費増加など、鉄道を動かすための経費が上がっています。
これらに対応し、持続可能な鉄道サービスを提供し続けるための改定とのことです。
子育て世帯に注目!小児IC運賃が「均一運賃」へ
子育て世帯に嬉しいニュースもあります。今回の改定に合わせて、小児用のIC運賃に「均一運賃」が導入されます。
- 小児IC運賃:均一運賃を導入(距離に関わらず一定額になる予定)
- 小児きっぷ運賃:現行通り(大人運賃の半額、10円未満切り上げ)
また、小児用の定期運賃についても均一運賃が導入される予定です。お子様の通学や習い事、家族でのお出かけにおいて、ICカード(小児用PASMOなど)を利用するのがよりお得で分かりやすくなりそうです。
定期券購入時の注意点
改定日(2026年3月14日)をまたぐ定期券を購入する場合の取り扱いは以下のようになります。
- 改定日前(3月13日まで)に購入:有効期間開始日が改定日以降であっても、改定前の旧運賃で購入可能です。
- 払い戻し:改定日前に購入した乗車券類を払い戻す場合、改定日以降であっても旧運賃を基準に計算されます。
新学期や新年度の定期券購入時は、早めの購入がお得になる場合があります。日付を確認して準備しましょう。
まとめ
2026年3月の運賃改定は、私たち狭山市民の生活にも直接関わるニュースです。負担は増えますが、その分ホームドアの設置や新型車両の導入など、より安全で快適な西武線になることが期待されます。
具体的な区間ごとの運賃などは、今後配布されるパンフレットや西武鉄道の公式サイトで順次公開される予定です。通勤・通学ルートの運賃がどう変わるのか、最新情報をチェックしておきましょう。
